週末サイクリング部

ロングアーチのキャリパーブレーキを交換する|シマノとテクトロを比較

テクトロのキャリパーブレーキR539のフロント

自転車によってはロングアーチのキャリパーブレーキが装着されている場合があります。

この理由は通常のショートアーチではその自転車の仕様上、リムのブレーキ面までシューが届かないためです。

ロングアーチとは?

メーカーにより異なりますがアーチサイズ57~60mmあたりがロングアーチのキャリパーブレーキになります。

ショートアーチだと51mm前後です。

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キャリパーブレーキを交換する

プロマックスのキャリパーブレーキRC482

私のVisc EVOにはロングアーチの『PROMAX RC482』が付いています。

RC482の仕様はアーチサイズ47-60mm、アルミ合金、重量160gです。

ブレーキの効きに不満はないのですがお世辞にも塗装や品質が良いとはいえずグレードの低いものです。

タイヤがシューに接触してホイールが外せない!?

現在履いているタイヤは28Cです。

これだとブレーキのクイックリリースレバーを解除しただけではタイヤがシューに引っ掛かってホイールを外すことができないのです。

取り外すためにはタイヤの空気を抜く必要があります。

これが不便なのでブレーキを交換することにしました。

購入候補はシマノとテクトロからピックアップ。

シマノ BR-R451とBR-R650

シマノのキャリパーブレーキBR-R451とBR-R650

シマノのロングアーチブレーキは『BR-R451とBR-R650』があります。

2つともアーチサイズは最大57mmで28Cタイヤの取り外しに対応しています。

シマノ BR-R451

BR-R451のグレードはティアグラ相当らしい。

色はシルバーとブラックがあり価格は前後セットで6千円ほどです。

ブレーキシューが一体型でカートリッジタイプではないのであとから効きの良いシューに交換することができません。

カートリッジに買い直すと余計にお金が掛かります。

シマノ BR-R650

BR-R650は105~アルテグラ相当のようです。

今は製造が終了しているBR-R600は剛性の高い冷間鍛造でしたがBR-R650はただのアルミ合金みたい。

鍛造でないと剛性が弱くたわむのでブレーキの効きが悪くグレードも劣ります。

ブレーキシューがBR-R451と違いこちらはカートリッジタイプ。

価格は前後セットで1万円以上と高すぎる。

あとBR-R650は色がシルバーしかない。

私はブラックが欲しいのでそれだとBR-R451一択になってしまう。

なんだか調べてみるとシマノのロングアーチブレーキは冷遇されている印象を受けます。

ラインナップが2種類だけで技術や型も少し古いような。

テクトロ R539とR737

テクトロのキャリパーブレーキR539とR737

テクトロのグレードについて

テクトロのグレードはR300番台→R500番台→R700番台と数字が増えるほどグレードも高くなります。

R500番台とR700番台はアルマイト加工で冷間鍛造アルミニウムアームのため高剛性です。

シマノも105から冷間鍛造らしい。

エントリークラスのR300番台は電着塗装で低コストな溶融鍛造アームを採用している製品が多いようです。

テクトロ R539を買ってみた

テクトロのキャリパーブレーキR539のクイックリリース

R539の特徴

  • デュアルピボットキャリパーブレーキ
  • ビックタイヤ用クイックリリース
  • ブラックアルマイト仕上げ
  • 鍛造アルミニウムアーム
  • アーチサイズ47-59mm
  • 重量160g

本体はアルマイト加工によりツヤツヤできれいです。

また冷間鍛造アームで高剛性。

アーチサイズがシマノより少し長い59mmで28Cの太いタイヤも空気を入れたまま取り外すことが可能です。

テクトロを選んだ理由

上で述べた通り、シマノを買うならブラックのあるBR-R451しかないです。

しかしブレーキシューが一体型なのでシューを交換するにはカートリッジタイプのもに買い直しが必要で余計にお金がかかります。

あとBR-R451もBR-R650も冷間鍛造ではないのが残念。

性能と品質に価格面でのコスパを考慮したらテクトロがいいと判断しました。

そしてテクトロを買うならR500番台以上のR539かR737です。

R737も使ってみたかったのですが今回はタイミングよく出品されていたR539をヤフオクで落札しました。

テクトロは定価で買わない

R539はヤフオクで前後セットが2千円以下で購入できます。

シマノ BR-R451が片側だけで3千円ですから送料を入れても格安です。

またテクトロ製品はヤフオクやフリマアプリなどで新品取り外し品が安く売られています。

だから新品をお店で買う必要はありません。

テクトロを定価で買うくらいならシマノを選びますね(笑)

クイックリリースが変わっている

テクトロのキャリパーブレーキR539のクイックリリースの操作説明

アームを広げる時はクイックリリースレバーの上にあるボタンを押しながらレバーを上に起こします。

閉じる時はアームを手で抑えながらレバーを戻すとボタンがカチッと鳴って固定されます。

この機構のおかげで普通のクイックリリースよりアームがより大きく開きます。

太いタイヤも空気を抜かずに外すことができます。

太いタイヤが外せる

テクトロのキャリパーブレーキR539のアームを開いて28Cタイヤを外す

実際に28Cタイヤが付いたホイールを外してみます。

レバーを解除したときのブレーキシュー間の距離は約32mmです。

28Cタイヤの幅は約28mmですので取り外しに問題はありません。

タイヤとブレーキシューにかなりの隙間があるのですんなり外すことができました。

ちなみにブレーキシューは『BBB BBS-26HP』を使用しています。

BBB BBS-26HPとは

  • カラー:ブルー
  • 従来品と比べてウェット/ドライ両方の制動力が30%アップした高性能ブレーキパッド。
  • ブレーキ接触面はトリプルコンツアーデザイン。
  • 砂や泥のかみ込み防止。
  • 雨天時の排水性アップ。
  • 空気との接触面積を増やしてオーバーヒートを軽減。
  • 音鳴りの軽減。
  • 制動力の向上。
  • Shimanoなどのキャリパーブレーキに対応。
  • カートリッジタイプ。
  • 前後ブレーキがセットになった2ペアセット。

まとめ

テクトロのキャリパーブレーキR539のリア側

テクトロ ブレーキの評価

世間でのテクトロブレーキへの評価は総じて低いです。

テクトロと聞いただけで毛嫌いする人が多いように思います。

ですがそれは多くの自転車に最初から装着されてるであろうエントリークラスのR300番台やそのOEM製品のせいではないでしょうか。

普通の人はテクトロのR300番台からシマノ製のブレーキに交換してしまいます。

テクトロの上位モデルと比べて評価する人も少ないのでしょう。

実際ネットでテクトロのR500番台以上のレビューを探すと「全く問題なく効く」とか「予想を裏切ってよく効く」というレビューが多くあります。

テクトロのブレーキはシューがダメ

BBB BBS-26HPのパッケージ

テクトロは上位グレードでもブレーキシューがダメというのは私も同意見です。

だからシューの交換は必須です。

おすすめは無難にシマノ R55C4か上で紹介したBBB BBS-26HPがいいでしょう。

キャリパーブレーキの効き

105のBR-5700からアルテグラのBR-6800に交換した時に、ぶっちゃけ違いがわからなくてガッカリした思い出があります。

今回のR539もそれらとの違いがよくわからない。

そもそも高速で巡航したり峠を下ったりしなければ分からないのかもしれない。

私のようにサイクリング程度に使うならどれを使っても不満に思わないのでしょう。

実際プロマックスのキャリパーブレーキでも違和感なく使えていましたからね。

シマノとテクトロ

ブレーキの効きは別として品質だとシマノの105以上はピボットにベアリングを使っていたりします。

精度・仕上げ・節度感がテクトロとは桁違いに良いです。

ショートアーチのブレーキならグレードの高いテクトロではなくシマノの105以上を買ったほうが良いでしょう。

しかしロングアーチの場合はそうとはかぎりません。

シマノのロングアーチは価格が高い割にそこまで良いとは思えないのです。

こだわりがなければコスパのいいテクトロR539かR737をおすすめします。

峠の下りでも行かない限りテクトロのR500番台以上で鍛造アームならシューを変えるだけで十分です。


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